IAFT15/16 開催テーマ


IAFT15/16は開催テーマを「JAILBREAK -予見する人工物- JAILBREAK -Artifacts Predict the Future-」とし、東京都内の様々なアートスポットで多発的にイベントを行います。
音楽、映画、演劇、アートなど現在、あらゆるジャンルにおいて個々のコンテンツが飽和状態になっています。
個人による多様な選択は確保されるも、嗜好は分散し、たとえそこでムーブメントが起きても、興味のある人だけによる近視眼的で一過性のもので終結してしまっています。
私たちは本当の意味で個人の自由や民主主義的な自由を勝ち取っているのでしょうか。
コンテンツの飽和状態はジャンルの枠内で保守化し、一見オープンに見えるも結果、領域を区切りそれぞれの利潤を必死に守る傾向にあるように思います。
手を替え品を替えたコンテンツ同士の微妙な差違で充足してしまうことは、消費社会による消費に慣れ、消費を行う事でしか生きる実感がわかない状態に陥っているだけなのではないでしょうか。
本当におもしろいものは、境界を歪ませ、飛び越えたその先にあるのではないでしょうか。
ITの世界では、サービスを利用する際に様々な制限を設けることで、スタンダードを勝ち取ろうとしています。
フェスティバルのテーマを「JAILBREAK -予見する人工物」としたのは、利潤を得るためのスタンダライズを疑問視し、その枠からどこまで解き放つことができるかという思いを込めてつけました。
また、サブタイトルの-予見する人工物-とは、物体だけではなく、瞬時に消滅する状態や空間を含め、あらゆる人間が創り出すものを人工物として考えてみたとき、違った世界/次元から今の人間社会を覗き見するような視線を表しています。
東アジアにおいて、個人レベルの交流で過激な感情を抱く機会は多くはないはずですが、集団レベルになるとなぜか対立構造に転化してしまいます。グローバリゼーションがいったん落ち着いた今、反動ともいえる保守化の傾向は、単なる他者の排除/排斥ではないと私たちは歴史から学んできたはずです。
IAFT15/16はこの度、民間レベルでの芸術文化交流として、韓国のアーティストと批評家を招聘し、公演および互いのアートをとりまく現状について意見交換を行います。